名古屋からご来院の前田さん(仮名)20代女性。
病院では足底腱膜炎と診断される。
東京や名古屋で足底筋膜炎専門の治療院や針、体外衝撃波(3回)などをするが
状態はあまりかわらない。
「2年ぐらい前から踵の痛みがひどくなってきたんです」
「それで、考えられるほとんどの治療をうけたんですが、全然よくならなくて」
「こちらのことは前から知ってはいたんですが、遠方なので、どうしてもダメならこちらにこようとおもって、今回伺いました」
症状と原因
・朝一歩目に踵に激痛がはしる
・台所仕事などでじっとたってると20分ぐらいで痛みで立てなくなる
・踵の奥になにか痛みの原因っぽい塊がある
(レントゲンなどでは何も映らない)
足裏の痛みの場合、ビリっと痛い。歩くと痛いというようなタイプの方が回復しやすい傾向があります。
今回のように、深部に異物感がある感覚の場合、原因がかなり複雑で深いケースが多いです。
施術開始
問診のあと、施術を展開していきます。
予想通り、というか予想以上に手強そうです。
症状を構成する緊張のまわりを、かなり分厚い緊張層が複数覆っています。
これだけ分厚いのに覆われてると、さすがに何も効かないというのも納得です。
周りの緊張層を解放していきますが、
なかなか痛みと関連する具体的な原因に届きません。
かなりの工数をかけてようやく体の反応がでてきたので、一旦ここで症状の変化をチェック。
「あ、なんだろう、踵の奥のビー玉がちっちゃくなったというか、細かいジャリジャリした感じになりました」
時間の制限もあるので、もう一層固まってる緊張層を解放して初回は終了
2回目、翌日。
「帰るときは、ジャリジャリがすごく薄くなりました」
「あと、朝起きたときは足がいつもどおり痛かったんですけど、それより体がものすごく軽かったです。こんなに軽いんだってちょっと感動しました」
3回目、三週間後。
「先生、朝起きた時の痛みは激減しました!違和感程度になっています」
「歩いた時のジャリジャリも範囲が狭くなって足の先の方だけになりました」
「じっと立ってるのは変わらないというか、痛みが前より鋭くなりました」
「前は、痛いというより、足から全身に嫌な感じが広がって立ってられなかったんです。」
「今は、痛てて!というわかりやすい痛みです」
よくなった部分と、前面にでてきた部分があるんですね。
でも、若いから、おもったより回復が早いですね。
これならいけそう。
前回には知覚できなかった緊張層がごっそり表層にでてきています。
大きな緊張層を二つ解放して確認。
「歩いたときのジャリジャリ感がきえました!すごい消えるんだ・・」
歩いてる限りの違和感はなくなったようです。
今回はセルフケアコースなのでセルフケアのやり方をお伝えして終了。
4回目、1ヶ月後。
「朝の違和感は日によってたまに感じる程度になりました」
「ジャリジャリも疲れてる日は感じるんですけど普通の日は感じないです」
「じっと立ってると痛かったのも、痛みが10あったのが3ぐらいになってきました」
「もう、そんなに辛いっていうほどではないです」
残っている冷え主体の緊張層を解放して終了。
今回は施術開始直後から、スヤスヤとお休みでした。
これでおそらく痛みは大体はなくなると思いますので、遠方なので一旦終了しました。
あとは、セルフケアでぼちぼちとケアしていただければ、問題ないと思います。
まとめ
前田さんの足の痛みや違和感の主な原因はストレスでした。
精神的なストレスが溜まると、自律神経の交感神経が優位になって、
筋肉が固くなりはじめます。
そこに、冷えなどが加わることで、
体の緊張が非常につよくなり、自然治癒しない状態になっているようでした。
足に出たのは、おそらく捻挫かケガの跡があったからだと考えています。
当院での施術を検討されてる方へ
来院される方は、平均的には3回程度の施術で、
普通の運動ができる程度まで改善される方が多いです。
ただ、痛い部分にマッサージをしていたり、
ストレッチなどで刺激をしている場合は、
もう少し回数がかかることがあります。
まずは、【はじめてのかたへ】をよく読んでいただいてから、
ご来院をおねがいいたします。