足底筋膜炎を治すために

痛みの原因は足以外にあった!わたしの【足底筋膜炎】克服記

 

足底筋膜炎の治療法

わたしが一番はじめに足底筋膜炎の痛みを感じたのは、今から15年以上前、26歳のころ。

この業界にはいって、2年目ぐらいで、マッサージ屋さんで働いていました。

特にきっかけもなく、あるときから、夜中、トイレに起きたときや、朝の一歩目が石でも踏んだのかとおもうような痛みがでるようになった。

はじめは、痛い日と痛くない日があったのに、毎日立ち仕事をしていると,歩く時はいつも痛いような状態になってしまった。

近くのスポーツ障害で有名な病院にいくと、アーチの低下による、”足底筋膜炎”と診断される。

「これは、足裏の骨にできた骨棘っていうトゲが原因だから、かわいそうだけど完治することはないね」

といわれ、ストレッチの方法が書かれた紙をもらい特に処置もなく終了。

指示通りにストレッチはしたけど、良くなるどころか、徐々に足の裏の痛みが強くなっていってる気がする。

足底筋膜炎 克服記

自分でマッサージして治す! 

病院は頼りにならず、痛みは増すばかりだったので、自分でマッサージをしてみることに。

足裏マッサージの仕事もしていたので、痛い部分にオイルを塗って、ピンポイントで刺激をいれる。

ズーンとくる圧痛。

痛いけど、心地いい痛み・・・。

確認してみると、押した後は、痛みがかなり楽になる!

これならいけるかも!そう思って丁寧にやってみた。
結果、痛みはその場で半分ぐらいに!

やった!やればできるんだ!

しかし、痛みが引いたと思えたのはその日だけで、翌朝は歩行も困難なぐらいの強い痛みがでてきた。

患部に刺激をいれてはいけない今なら当たり前だと思うが、当時は何も知らず、よかれと思ってやったことで、かえって悪化するはめになってしまった。

足底筋膜炎克服記

鍼灸院で治療を受ける 

鍼灸師の友人の紹介で、鍼灸大学で教鞭をとられている権威、K先生のところで治療することに。

先生の治療をうけているときは、周囲はお弟子さんが緊張の面持ちでみていて、なんだかこちらも緊張する雰囲気。

40分ほどの治療後、

立ってみますが、やっぱり痛い・・・

先生の診断は、

「内臓がかなり冷えている・・」とのこと。

うーん、冷えか・・・

どっちかというと暑がりだし、実感はないなあ・・・

足底筋膜炎と冷え

接骨院に通う 

上司に近くの整骨院を紹介してもらって、そちらにもいってみることに。

電気をあて、マッサージベッド、低周波など、一通りの整骨院での流れ治療のあと、先生のマッサージ。

さすがに力強くて的確だったが、施術後は特に変化なくやっぱり痛い。

踵への負担を減らすテーピングと、インソールをいれてもらうが、これはすぐに痛みが強くなったので短期間で外した。

3日に一回の施術を、8回ほど受けたところで、改善は全くと行っていいほどみられなかったので治療は中止した。

オーバープロネーション、テーピング

それにしても、本当に痛い。

このころになると、もう朝とか関係なく歩くたびに痛かった。
仕事場の床がコンクリートなので余計に痛みと冷たさを感じる。

足をかばっているからか、逆側の腰と、首や肩までがだるくなってくる。
本当に治るのかな。

買い物にいくのも億劫で、出かける気にもなれず、休日も家にこもるようになっていた。

足底筋膜炎の痛み

温泉で治す! 

結局何をやってもかわらず。でも、鍼の先生がおっしゃってた’”冷え”’というのがなぜか耳に残る。

家の近くに温泉があったので、そこへ通うことに。

週に3,4日。仕事帰りに露天風呂にゆっくりつかる。

はじめは、肩までつかり、熱くなると腰湯。足湯。また、腰湯。
という風に、毎日ずいぶんながく風呂に入った。

足底筋膜炎の原因

2週間ほど通ったころ、

同僚のスタッフに、

「あれ?そういえば稲村さん、最近足ひきずってないですね!」

といわれて初めて気づいた。

「あ、ほんまや」

痛みは残ってるけど、引きずる程じゃない。たしかに楽になってる!

あの痛みが楽になってる!

確かに中医学の本にも、”腎が冷えると足裏がいたくなるともいわれている。

足底筋膜炎の生活習慣

最後は、自分で治す! 

温泉に連続で通うも、楽にはなったが体感的に半分ぐらいになったところで改善はストップ。

まだ痛みは残る。まだ、長距離は歩けないし、仕事も夕方に成ると痛みが強くなる。
以前、足裏をマッサージして、大失敗したことを教訓に、ひとつ作戦を練ってみた。

人間の体は5キロの頭を載せたまま直立で二足歩行するという常識外のバランスとクッション性を備えている。

足底筋膜炎の治療

足のアーチが壊れているということは、この頭を支えるクッション性が壊れているのでは?という仮説を立ててみた。

痛む足ではなく、身体のクッションである【背骨、骨盤、股間節、】を中心に施術しようという作戦。

でも、足には触れない。触れても治らないし、悪化するから。
寝る前に入念にマッサージとストレッチ。

翌朝、痛み変わらず。つづけて、一週間ほどたったころ。

「あれ?」

仕事の帰り道、足があんまり痛くないことに気づく・・。

そして、翌日の朝、一歩目・・・。

「ほとんど痛くない!」

まだ、なんだか、薄皮一枚余分についてるような違和感があるけど、前みたいな痛みは全くない。

そして、さらに一週間続けた頃。朝の一歩目も、仕事がえりも、痛くなくなっていました。

ああ、長かった。
でも、なんだか達成感がありました。

結局、病院で言われたような骨棘(足のトゲ)が原因がじゃなかったんだ。
痛みは、足の問題ではなく、全身の問題だったんだ。

足底筋膜炎克服記

まとめ 

今から考えれば、この時の技術も考え方も、恥ずかしいぐらい稚拙なものでしたが、自分なりに工夫したことが改善につながりとても貴重な経験になりました。

・足の痛みが足には原因がないということ
・痛い部分に刺激をいれると悪化すること

あれから、もう15年もたっているのに、

未だに、痛い部分へのマッサージやアイシング、テーピングのようなほとんど効果のない治療が主流になっていて、足の痛みで苦しめられている方が非常に多いです。

このサイトをみて、本来、足の裏の痛みは、適切な治療をすれば問題なく回復することを知っていただければ幸いです。

足の違和感

当院での施術を検討されてる方へ 

来院される方は、平均的には3回程度の施術で、
普通の運動ができる程度まで改善される方が多いです。
ただ、痛い部分にマッサージをしていたり、

ストレッチなどで刺激をしている場合は、
もう少し回数がかかることがあります。

まずは、【はじめてのかたへ】をよく読んでいただいてから、
ご来院をおねがいいたします。

足底筋膜炎専科