楽になることと治ることは違う
私は、一貫して、
”痛い部分を揉んだり押したりすると悪化する”と言い続けています。
ときどきクライアントさんから、
「でも、足裏をストレッチしたり揉んだりするとちょっと楽になるんです」
といわれることがあります。
足底筋膜炎の原因は、自律神経が起こした筋肉のスパズム(緊張)だと考えています。
この緊張が重なることで、体のバランスが崩れます。
歪みやねじれが生じて、筋肉に十分な酸素や血液がいかなくなることで酸欠が生じ、痛みが生まれます。
これが足裏に現れた状態が足底筋膜炎だと考えています。
足裏の筋肉に酸欠が生じているので、患部を揉んだりすると、一時的に血行がよくなって楽になるという現象がおこります。
問題はあくまで一時的に楽になるだけだということです。
痛い部分というのは、保護してほしい部分です。
そのため、痛い部分にマッサージをすると、自律神経がその部位を守るためにより強い筋肉のスパズムを起こします。
そうするとより強い酸欠状態がつづくことになります。このようなことから
患部を揉んだりすると、その時はよいけど、
結果的に治りづらくなるという現象がおこります。
治療も同じ原理なので、患部を直接緩める治療は、その時はよいけど、しばらくするとぶり返すということになってしまいます。
人間の心理で、
「そのときは楽になるから通いつづければ治るかも・・」
そう考えて、長期間通い、結果的に慢性化が進んでいる方が非常に多いと感じています。
まとめ
痛いときに、痛いとこををマッサージするのは、かゆいときに、かきむしるのと同じ行為なんです。
そのときは、気持ちよくて楽だけど、必ずひどくなりますから気をつけましょう。
当院での施術を検討されてる方へ
来院される方は、平均的には3回程度の施術で、
普通の運動ができる程度まで改善される方が多いです。
ただ、痛い部分にマッサージをしていたり、
ストレッチなどで刺激をしている場合は、
もう少し回数がかかることがあります。
まずは、【はじめてのかたへ】をよく読んでいただいてから、
ご来院をおねがいいたします。