足底筋膜炎を早期に改善するためには、本当の原因を知る必要があります。
少し長くなりますが、専門用語をなるべくつかわずに、わかりやすい表現を心がけていますので、ゆっくり読んで下さいね。
知っておきたい【足底腱膜炎の原因】
【アキレス腱】の血行が悪くなる
足のトラブルでお悩みの人に共通するのは、足首の動きの悪さです。
そのことから、足の痛みの原因のひとつは、アキレス腱の固さだと考えられます。
アキレス腱とは、身体の中でもっとも強い靭帯で、フクラハギの2つの筋肉(ヒラメ筋とヒフク筋)と踵(かかと)の骨をつないでいます。
本来の瑞々しい水分を含んでいるときは柔軟性があって丈夫ですが、足首に負担がかかり、疲れがたまったり、血の流れが悪くなるとがおこると固くもろくなります
アキレス腱が固くなるとどうなるの?
アキレス腱は、フクラハギと踵(かかと)の骨をつないでいるため、
ここが固くなると、足裏をひっぱり負担をかけます。
アキレス腱が固くなる2つの要因
1,足への疲労の蓄積
米国足病医協会によると、人間は歩くだけで足には体重の1.2倍の重さがかかるといわれています。
60キロの人で、72キロの重さが片足にかかるということになります。
厚生労働省の調べでは、男性の一日の平均歩数は約7000歩、女性で約6000歩だといわれています。
およそ、一日に400トンから500トンもの負担が蓄積することになります。
ジョギングをされる方や、立ち仕事で、一日中、足に負担がかかる方は、さらに足の疲れがたまりやすくなります。
2,冷え
冷え性の人や、季節的に気温がさがると、足裏の痛みを訴える一が多くなります。
足が冷えることで血行が悪くなりアキレス腱の水分が不足し柔軟性を失います。
知られていなかった、意外な痛みの原因
一般的に行われている治療の方法は、ケガに対する治療法です。
足の患部に、
・足裏のストレッチ
・アイシング
・足裏のマッサージ
・インソール
・電気治療
・テーピング
・注射
・手術(体外衝撃波)
などの処置をします。
しかし、血行不良で、古いゴムのようになった筋膜に、マッサージやストレッチを継続的に行うことでより痛めてしまいます。
足裏のいたみは、頭痛や生理痛と同じ慢性痛。
そのため、ケガとはもともと治療法がちがいます。
足の症状でお悩みの多くの方は、間違った治療方法によって悪化していたのです。
骨棘(こつきょく)が原因ではありません
足のアーチに体重がかかり続けると、足裏の縦のアーチがつぶれて、筋膜が踵の骨を引っ張ります。その状態がながくつづくと、骨棘という骨が形成されることがあります。
その骨棘とよばれる骨が痛みの原因だと考えておられる方がとても多いです。
画像を見せられて、骨が原因なんていわれるとドキッとしますよね。
しかし、実際には骨にくっついている腱膜がひっぱられて痛むだけで、骨が痛むわけではありません。
まとめ
・足裏を刺激する治療
この2つが原因だったんですね。
足底筋膜炎は、頭痛などと同じで、痛い部分には原因のない慢性の痛みの一種です。しかし、今まで急性痛の治療をされてきました。
代表的なのは、
・足裏のストレッチ
・アイシング
・足裏のマッサージ
・インソール
などです。そのため原因は解決せず、症状は改善しなかったのです。
本来、慢性痛を治すための正しい治療を行えば、
ほとんどの場合は一ヶ月以内に改善します。
当院での施術を検討されてる方へ
当院に来院される方は、平均的には3回程度の施術で、
普通の生活ができる程度まで改善される方が多いです。
ただ、痛い部分にマッサージをしていたり、
ストレッチなどで刺激をしている場合は、
もう少し回数がかかることがあります。
まずは、【はじめてのかたへ】をよく読んでいただいてから、
ご来院をおねがいいたします。