痛みがあると、筋肉が弱いといわれて、筋トレを進めらることが多いのではないでしょうか?
このページでは、足の痛みと筋トレの関係についてわかり易くお伝えしていきます。
足の痛みに筋トレは効果があるのか?
あまり知られていなかった足底筋膜炎も、最近は、インターネットやテレビなどで、情報が手に入るようになってきました。
その中で気になるのが、
「○○筋を鍛えると足の痛みが治る!」
「○○筋を鍛えると、膝痛にならない!」いわゆる
筋トレするといいという話。はたして本当なのでしょうか。
重要なのは筋力でななくバランス
たとえば、釣竿があったとします。
釣竿は、手元が太く、竿先は細いというバランス。
このバランスによって、軽さと強度を両立しています。
これが、筋トレ的な発想でみた場合、竿先は細いから弱いということになります。
弱いから鍛えたらいいじゃないかという発想でトレーニングすると、竿先の一部が太くなります。
そうなると、実際、魚がかかった時どうなるでしょうか。
竿先の一部に負担がかかりすぎて、そこから折れてしまいます。
または、全体を強くしようと強化してしまうと、手元から竿先までが太くなって、重くて持てなくなります。
”強さ”というのは、あくまで総合的なもので、部分的なものではないと思います。
”強さ”というのは、内に”弱い部分も含んだ”総合的なバランスです。
何も考えずに、一部を鍛えると一部が強くなることで、総合的に”弱くなる””怪我をしやすくなる”ということが起こります。
よく、スポーツ選手が肉体改造をしたあとめっきり調子を落としたりするのは、本来のバランスを崩してしまったからなんです。
筋肉がないから痛くなるは本当?
60代以上の方とお話をしていると、よく筋肉がないから痛くなったという話になります。
筋肉が落ちたから足が痛い。
だから筋肉を鍛えれば治る。というのです。
そして、痛い部分を筋トレしてしまい、多くはどんどん悪化するという悪循環に陥る人が多いように思います。
しかし、実際には、痛みと筋力はほとんど関係はないと思います。
筋肉や筋力がなくて痛みがでるのなら、赤ちゃんは全身が痛くて大変なことになります。
スポーツ選手でも足が痛くなる人はおられるし、運動不足でも全く痛くない人もいます。
身体は今の状態に対して信号として痛みを発しているだけなんです。
だから、身体にある程度の余裕がある人は、今の状態でなくなれば何をしても痛みは取れます。
そういう人は、マッサージしても痛みは取れますし、冷やしても、温めても、筋トレしても取れます。
筋トレしたから痛みが取れた!という人もいますが、これは、筋肉がついたから痛みが取れたのではなく、さっきまでの状態ではなくなったから取れただけなんです。
もちろん、筋トレが悪いわけではありません。もし、どこにも痛みがなければ、適度な運動は必要です。
しかし、足裏が痛いとき、腰が痛いとき、そんなときは筋トレする時期ではないと思います。
まずは、足の痛みを治してから、筋トレや歩行などの運動をするようにしましょう。
順番を間違えると、取り返しの付かないことになってしまいます。